クレヨンしんちゃんの映画で、一番好きな映画はなんですかと聞いたら
『オトナ帝国の逆襲！』
と答える人が多いでしょう
どのクレヨンしんちゃんの映画人気ランキングを見ても、ほとんど１位となってる
なぜ、これほどまでに人気なのか
ランキング１位を独占しているのかの理由に迫っていきたいと思います
理由五選
ひろしの三分間の回想シーン
この映画のここのシーンは、この映画の一位二位を争う感動シーンです
映画の評価する時に、ここのシーンを語らずにしてどうするのってくらい見どころあるシーンです
このシーンは、ひろしが子供時代の幻覚を見ているときに
何度もひろしのことを呼んでもひろしは夢の世界から帰ってこないのでひろしの靴下の匂いを嗅がせます
すると『懐かしい匂い』で幻覚を見せられてたのに対して、『現実、現在の匂い』をかがせることで
ひろしは、自分の子供時代を思いだします
ここから、ひろしの子供時代から現在にかけて回想シーンが流れるんだけど
ここの演出の仕方が凄いの一言に限る
台詞なしの映像が3分以上流れるのです
子供向けの映画で、セリフがないと子供はつまらなく感じてしまうのですが
映画を一緒に見ている大人が泣き出してしまうのです
お父さんの背中を見て育ち
少し大きくなって学校に行くようになり
女の子と登下校をして
落ち込んで
上京して
頭を毎日下げ続ける日々
みさえと出会い、桜の木の下を歩き
しんのすけと出会い
家を買い
会社に通うのはきつくて大変だけど
家には家族がいる
足を臭がるしんのすけとひまわり
今度は自分がしんのすけに背中を見せる
この一生を３分間に詰め込んでいます
そして幻覚から目覚めたひろしは
しんのすけに
「父ちゃん おらが分かる？」
と言われ
「あぁ ああぁ」
と泣きながら擦れた声で返事をします
この過去を捨てなければいけないひろしの葛藤が見えてきます
ここに泣けてくるのです
しんちゃんが塔を登るシーン
先ほど言った泣けるシーン一位二位の片方がこのシーンです
敵『イエスタディ・ワンスモア』の計画を阻止するために、しんのすけが転びながら傷つきながら塔を登るシーンです
ひろし、みさえ、シロ、ひまわりは敵の足止めをしています
『イエスタディ・ワンスモア』は、過去を取り戻すためにエレベーターで楽に頂上を目指し
しんのすけは、未来に向かって転び傷つきながら頂上を目指す
この対比が素晴らしい
何回転んでも傷ついても諦めても、
何度も立ち上がるしんのすけに感動してしまうのです
敵＝悪ではない
この映画に出てくる『イエスタディ・ワンスモア』の『ケン』と『チャコ』は、一応敵ですが
敵だから『悪』というわけでもないのです
それがこの映画の、さらにおもしろいところで
彼らもいわば被害者なのです
『イエスタディ・ワンスモア』が行ったことは、許されることではないですが
彼らには、少し分かる正義をもっているのです
この映画を見て、『イエスタディ・ワンスモア』が嫌いになった人はいないと思う
ホラーと悲しさ
この映画は、ホラーでもあり悲しい映画でもあるのです
この映画のキーでもある『懐かしさ』という点を見てみると
しんのすけ達は、今を生きているから『懐かしさ』が分からない
分からないから、なんで大人達が『懐かしさ』というものに囚われてしまっているのかが分からない
そこにだんだん物語が、進むにつれて怖くなってくる
ひろしやみさえ、大人達は
『懐かしさ』が分かるから、あの頃に戻りたい
幻覚の中ではあるけど、あの頃に戻れるのに
きついこと嫌なこともある現在に、自分の意志で生きなきゃいけない悲しさ
ここの二大構造が面白い
見る人の年齢層によって感じ方が変わる
素晴らしいですよね
コメディもしっかり
感動する映画として、上げられる『オトナ帝国』ですがしっかり面白要素もたくさん入ってます
皆でスナックに入った時に、スナックに居そうな大人を演じてみて嫌になったり
敵から逃げながら、背景に溶け込むように隠れるシーンはクスッと笑えます
『クレヨンしんちゃん』のギャグシーンで有名なあのシーンもあります
まさおくんがバスの運転をするシーンがあるのですが
最初は、絶対にバスの運転をしたくなくて嫌がっていて
運転をするってなっても怖がっていたのだけど
ちょっとハンドルを回したら敵の車を撃退できたので
調子にのって
まさおくん
「ぶっ飛ばすぜ ベイベー」
と言って爆走します
ここのまさおくんの表情が面白いですよね
まとめ
クレヨンしんちゃんの映画見たいけど、どれが面白いか分からない人は
この映画見て後悔しないと思います
歴代ナンバーワンと呼び声高いこの映画
見るなら
他にも感動する映画『歌うケツだけ爆弾』や『戦国大合戦』もあります
見れば～
なんちゃって ではまた
『クレヨンしんちゃん』公式ポータルサイト (shinchan-app.jp)
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