パリオリンピックのボクシング競技で議題を呼んでいる『性別』問題
イマネ・ケリフ(アルジェリア)選手が開始46秒で勝利し、話題になりました
イマネ・ケリフ選手以外にもう一人、過去に性別適格性検査に不合格になった選手がいます
それがリン・ユーチン選手です
しかし、リン・ユーチン選手は『トランスジェンダー』や『元男性』とは事情が違うようです
今回は、そんなリン・ユーチン選手についてまとめてみましたのでぜひご覧ください
リン・ユーチンは男性?女性?
台湾出身で台湾代表のリン・ユーチン選手
台湾では知名度のある『女子ボクシング選手』です
生物学的には男性?
リン・ユーチン選手は生物学的には『男性』であるとされています
国際ボクシング協会(IBA)主催の昨年世界選手権でDNA検査を実施。ウマル・クレムリョフ会長は「彼らはXY染色体を持っていることが証明されたため、除外された」と明かしたという。
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2023年の世界選手権では、『DNA検査』にて『男性』と結果が出たため、大会側がメダルを剝奪しています
染色体について詳しく説明すると
染色体の型(XX、XY)は先天的な性別を表していることになり
後天的に変えることが出来ないのです
ちなみにXXが女性、XYが男性
つまり、リン・ユーチン選手はもともと『男性』であったことが証明されました
女性として生まれてきた
出生証明書では女性の結果が出ているため、『生物学的女性』であると主張したリン・ユーチン選手ですが
出生証明書はあまりあてにならないようなのです
その訳は、稀に人の男性は
男性ホルモンが弱く女性の特徴をもって生まれることがあるそうです
そして、成長するにあたって男性の特徴が出てくる男性もいるようなのです
この場合は『男性』とみなされるので『出生証明書』はあまりあてにならないと言われています
台湾の人もリン・ユーチン選手は女性だと思っていたそうです
なぜパリオリンピックに出場できたの?
ではなぜ、2023年の世界選手権でメダル剝奪されたのに2024年のパリオリンピックには出場できたのでしょうか?
出場できた理由は
と言われています
国際オリンピック連盟(IOC)の“御大”が事態の収拾に動いた。現地時間8月2日の定例会見で同連盟のトーマス・バッハ会長は「ハッキリさせておきたいことがある。女子ボクシングについてだ」と切り出し、「女性として生まれた2人のボクサーがいる。彼女たちは女性として育てられ、女性としてのパスポートを持っている」と強調。ケリフとリン・ユーチンを擁護した。
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リン・ユーチン選手は性別の再検査により『女性』との結果が出たそうです
検査内容は明かされていないため、何の検査で判断したのかは不明です
さきほど紹介した『DNA検査』は先天的な結果なので性別を変えることが出来ません
しかし、後天的な性別を判断する場合は、検査によって判断が異なる場合があります
こういった性別判定をどのような定義で判断するか、組織や協会の価値観の違いにより結果が変わってしまうのです
パリオリンピックでは、性別を『DNA検査』で判断せずに
他の後天的に変わることのある『検査』の結果で判断したのだと考えられます
まとめ
今回は、台湾の女性ボクシング代表のリン・ユーチン選手についてまとめてみました
リン・ユーチン選手はDNA検査では、男性という結果でしたが
他の検査では女性という結果が出たためオリンピックに出場することができましたね
この問題は、はっきりしないと選手が可哀そうだとおもうので早く明確なルールを決めてほしいですね
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